「なんで、百合子と真那は、そんなに仲良くなっちゃったわけ?」



俺のウィスキーをチビッと呑んで、進也は首をかしげた。


「…さぁ。百合子もよくわかんないって…。

初めて会った時から、なんとなく惹かれたらしいよ。」


「…一目ぼれ?」

「…そんな感じ?」


俺達は同時に、ははっと笑った。






…ふと、酔った真那の顔が頭に過った。


「まてよ?さっき真那、『パパ』って言ってたぞ?」


また俺のウィスキーを盗み呑みしていた進也がブッと吹き出した。



「…うん。社長がそう呼ばせているらしいよ。」



…やっぱり、エロガッパか…。

…パパ…って。






「…なぁ、進也は、真那の事をどう見てる?」

「ん~…、妹?」

「…そっか。」


「…。」

「…。」

「…惚れた?」




俺の胸ん中で、モヤモヤしていたものが確信に変わっていた。



すごく、懐かしくて心地いい感覚…。




「…多分。」
「やめとけ。」



速っ!