甘い夏  煙草の匂い




今まで告っても「無理」「イヤ」としか言われなかった事を考えると、「わからない」はかなり出世したんではないだろうか?


真那の方から抱きついてくるという、夢にまでみたこのシチュエーション…しかし、ノーブラではキツい…。



「真那、一度離れて…」

「イヤっ…」



俺もイヤだって!でもマズいんだって!

元気になったのはいいけれど、俺まで元気になってしまう…。


「とりあえず、シャワー浴びてスッキリしてこい。な?」

「じゃあ、キスして下さい。」

「わかったわかっ…へ?」



…なにぃ?!




キスぅ?!




「お前…何言ったかわかってんの?」

「ハイ…」



赤く潤ませた目で、しっかりと俺を見つめている…。

そんな目で見られたら…「キスしろ」と言われなくても、してしまうだろう。



何もかもが整ったこの環境…プラス、好きな女からのお誘い。


「真那…好きだ…」

「知ってま…んっ…!」



真那の体を気遣ってやりたいのが本音。


「ん…ぅん…」


しかし、真那の希望を叶えてやりたいのも本音…。


…プラス、俺の本能。