甘い夏  煙草の匂い




真那の体が小さく震えているのが、薄い布越しにでもわかる。



「…真那?」



俺のウエストに腕を回し、しっかりと抱きついている。

…っつーか、この感触…


「真那…冗談よせって…」


…お前、ノーブラだろ?


「一回、離れ…」

「あたしっ…」


体を離そうとしても、さらに力を入れて離れようとしない。


「あたし…ずっと、上杉さんの事…呼んでました。」

「…え?」

「タオル詰められて、声にならなかったけど…だから、来てくれた時、凄く嬉しかった…」

「真那…」

「テレパシーが伝わったのか…それとも、幻かっ…て…」



…これこそ、夢か幻か…


そっと真那の体に腕を回し、思ってたよりも熱い体温を確認する。

…アレが回ったのか?



「真那…俺の事、好きか?」

「…わからないです。」

「ふっ…わからないか…」

「ごめんなさい…」

「俺は、真那が好きだ。」

「…はい。」


涙ぐんだ目で、俺を見上げるな。