甘い夏  煙草の匂い




「替えのシャツとバスタオルを出してやる。そっち行っていいか?」

「えっ?…あ…う…」

「大丈夫だって。さっきも言ったろ?そのシャツだって、さっき着てたワンピースと変わんないって。」

「…ど…どうぞ。」



ちょっとだけムクれ、俺を許す。

シャツの裾をイジイジしている真那の横を通り、寝室のクローゼットに向かう。

…ん?やっぱり、Tシャツの方が若干短いか…?



「これ使え。」

「はい…何から何まですみません。」

「だから、気にすんなって。

それに、体調がいいようだったら、百合子んちでも泊まれるな。明日から誰もいないから、心配してたけど…」

「え…?」




…?何だこの反応…。


急に寂しそうな顔をし、俺を見上げている…。


「なんだ?寂しいんか?」

「あっ…いや…」

「お?なんだなんだ?その反応。俺にホレたか?」



元気になった真那を、ちょっとからかってやろうと思っただけだったが…




「ん…もうっ…!」




…まさか、抱きつかれるとは思わなかった。