甘い夏  煙草の匂い



「…え?」

「あ…。」

「…きゃあっ!」

「違うって!見るつもりは…」

「やだっ!こっち向かないでっ!」

「…っつーか、さっき着てたワンピースと、そんな丈変わんないだろ?」

「でもっ…でも、違うんですッ!」



必死でTシャツの裾を引っ張り、足を隠そうとしている。


「あ~ハイハイ、わかったわかった。もう見ないから、トイレ行って来い。」


ソファにうつ伏せに寝転がり、もう見ませんアピール。


「ホ…ホント?」

「早く行かねぇと、見るぞ。」

「や…行ってきますっ!」



ペタペタと、裸足でフローリングを走る音。


やっぱり、もっと太った方がイイな?アイツ。




「あの…戻りました。」


律儀に、戻ったご挨拶。


「そんだけ元気なら、シャワー浴びるか?」

「え?いいんですか?」

「水分も補給したし、飯も食ったし。軽くなら大丈夫じゃねぇか?」


何よりも、真那の体についたヤツの唾液を石鹸で洗い流して欲しい。


着替えをもう一着出しておこう。いくら家政婦と言っても、するのは洗濯物を畳むまで。クローゼットの中までは侵入してこないから、ドコに何があるかは知っていない。