甘い夏  煙草の匂い




…そりゃそうだよなぁ…?

真那に出会ってから、ずっと禁欲生活だ…。

…社長が退院するまで、もつか?俺…。



「…今、百合子達がお前の着替えを取りに行ってる。それまで我慢してくれ。」

「え?百合子さんが?大丈夫ですか?」

「進也と一緒だから心配ないだろ。」

「そうですか…お疲れですのに、申し訳ないです…」

「んな事気にすんな。それより、食え。」


お皿の上にある2コのおにぎりを見て、真那は目を丸くする。


「うわ…おっきい…」

「デカかったか?まぁいいから食え。」

「はい、ありがとうございます。頂きます。」



ホントだ。真那が持つと、おにぎりがデかく感じる。



「…おいしいです。」


嬉しそうにモグモグと食べる顔。俺のおにぎりで、こんなに喜んで貰えるとは思わなかった。


「ん…」


一瞬、顔が歪む。


「どうした?」

「ん~ん…ちょっと、しょっぱい所があっただけ…」


やべ、塩が多すぎたか?


「ごめんな。」

「いえっ!全然!凄くおいしいです。」



また笑顔でモグモグと頬張り始める。