甘い夏  煙草の匂い




…かつては俺も、真那を襲おうとした事があった…。


少し力を入れただけで、簡単に封じ込められる…細い体…。

本当に…まだ子供なんだよな…。




― …ったく。なんて女に惚れたんだ?俺は… ―











「…かなり弱っているが、異常はないようだね。」

「ありがとうございます。助かりました。」

「ちゃんとご飯食べているのかい?この娘は。」

「食べて…るとは思いますが…」

「ちゃんと食べさせてあげなきゃダメだよ?起きたら、まずは軽い物からね。」

「はい…本当に助かりました。」



深々と医者に頭を下げ、玄関まで見送る。

俺の家で寝ている真那を、診に来てもらったのだ。



「…やっぱり、ここしかないか…」



ソファで項垂れながら、進也が呟く。