「真那って、酒はイケる方なの?」


確か、事務所の社長が「新しい専属家政婦は22歳だ」って言ってた気がする。


22歳の時の百合子は、酒屋からお歳暮が届いてもおかしくない位、呑みまくっていた。


「…いえ、あまり。」

「ふ~ん。じゃあ、そういう甘い系が好きなんだ?」


「…甘い系?」


そう言って、ちょっと不思議そうな顔をしながら、カ〇ピスサワーを飲み始めた。



「これって…」


「ん?カ〇ピスでしょ?」


あれ?間違ってないよな?


「もしかして、変な味する?」


「いえ!…大丈夫です。」



???



ちょっと疑問が残るやりとりだったが、O型特有の「ま、いっか」が勝ってしまい、スルーする事にした。





…が、それが失敗だった。