今までの明るい、凛はいなくなった。
そして、汚い凛があらわれた。
私を悪く言うやつはいらない。
私を睨むやつは消えてしまえ。
そう思う私が、いつの間にかいた。
でも、これは全部凛子のせい。
私を邪魔者にした、凛子のせい。


「凛…?」

「ああ、どうしたの?」

「クラス、離れたね、って」

「そうだね。じゃあ、ね」


愛美をほっといて、スタスタと歩いて行った。
凛子がいない。凛子のいない学校。
これほど嬉しいことはないわ!
そう思うほど、私は凛子に心を殺された。
私を殺した凛子はもういない。
今日から私は、幸せな、普通の小学生になる。
さよなら、凛子!それから、私。
もう2度と会うことはない、2つの存在。