「高木、明日愛美無視して」

「え、で、でも」

「無視しろっつってんだろ」

「分かった…」


でも私は、愛美を無視できなかった。
学校も一緒に行った。凛子の前でも仲良くしてた。
凛子に何で無視しないの、と怒鳴られたこともあった。
けど、今でも、少しでも信用できるのは愛美だけだから。
他の皆は、信じれないから。なんて言えない。
私、普通に学校で過ごしたい。
学校、楽しくない。もう嫌だ。



「ひっ…ぅ、う…」


その日私は、学校から帰って泣いた。
どうすればいいのか分からない。
このまま泣いたって今日と同じ明日がくる。
私には、そんな毎日しかないんだ。
変化なんて、もう、ないんだ…。