婚約指輪を君に~恋した相手は17歳の王子様!?



丁度よくチンという音がしてエレベーターが到着した。


「もう慧と話すことはないから」


素早くエレベーターの中に入って閉めるを押そうとする。


ごめんって言ったくせに


あたしの事からかったくせに。

これ以上あたしどうしたらいいのよ?



なのに


「捕まえた」


あたしよりも慧の方が早く


目の前には慧の勝ち誇った顔。

後ろにはエレベーターの壁

あたしは完全に挟まれてしまった。



「あたし、もうイヤなの!!」

「何が?」


何がって

「全部が!!」



振り回されてる自分も

振り回してる慧も



「全部って例えば?」


「た、たとえば!!その」