婚約指輪を君に~恋した相手は17歳の王子様!?


「入りなさい」


社長の声に


「失礼します」



ガチャリとドアの音がしたのと同時に入ってきたのは


・・・うわ、カッコいい・・


制服を着た一人の男の子だった。


「おはよう、慧」


社長が笑顔で慧と呼ばれた男の子に挨拶をする。


「おはようございます、父さん」


社長に笑顔で答え、綺麗なお辞儀をする息子。


「学校があるのに呼びだしてすまないな」

「いえ、遅れても成績に支障は出ないので」


それって・・相当頭がいいってことだよね?

さすが社長の息子。


息子も来たし、お礼はまた今度かな?

そう思って

「ではあたしはこれで」

精一杯のお辞儀をして社長室を出ようとすると

「待って」

奥さまの声で足が止まる。


「実はね。私の気持ちというのは・・」

「家の息子を受け取ってくれないか?」


「へ?」


それってつまり・・


「うちの息子と結婚してくれないかな?」


は?


は?


はぁぁああ?????