「はぁ~~~~」
「はい、これで幸せ50個逃げて行ったね」
どんより顔のあたしとは正反対でウキウキしている由紀。
というか・・
「数えてたの?」
「うん、だって今日は特に急ぎの仕事ないし」
そうですか・・
いいですね・・何にもない人は。
「でもさ、彼とはどうすんの?」
「彼って・・」
「河西さんよ」
「あぁ、響汰って・・あぁ~~~~!!」
しまった、あたしってばあの子の事ばかりで
響汰から貰った指輪すっかり忘れてた!!
「ないの!!響汰から貰った指輪がないの!!」
「はぁ?」
何を言ってるのか分かってない由紀。
そうだよね、まだ説明してないし。
「ねぇ、詳しく説明してよ」
由紀の言葉に頷いて、昨日から今日にかけて起きた事全て話した。
「はぁぁぁあぁ?」


