婚約指輪を君に~恋した相手は17歳の王子様!?




「はぁ~~~~」

「はい、これで幸せ50個逃げて行ったね」


どんより顔のあたしとは正反対でウキウキしている由紀。


というか・・


「数えてたの?」

「うん、だって今日は特に急ぎの仕事ないし」


そうですか・・

いいですね・・何にもない人は。



「でもさ、彼とはどうすんの?」

「彼って・・」

「河西さんよ」

「あぁ、響汰って・・あぁ~~~~!!」


しまった、あたしってばあの子の事ばかりで
響汰から貰った指輪すっかり忘れてた!!


「ないの!!響汰から貰った指輪がないの!!」

「はぁ?」

何を言ってるのか分かってない由紀。

そうだよね、まだ説明してないし。



「ねぇ、詳しく説明してよ」


由紀の言葉に頷いて、昨日から今日にかけて起きた事全て話した。



「はぁぁぁあぁ?」