婚約指輪を君に~恋した相手は17歳の王子様!?



ピピピピピッ!!



携帯のアラームが大きな音を立てて響く。


「んー」

頭痛い・・気持ち悪い・・


取り敢えず手で枕の横をごそごそと動かして必死にアラームを止めた。

その時に気付いた左手の違和感。

あぁ、そういえば昨日は嬉しさのあまり大量にお酒飲んで

響汰から貰った指輪をずっとはめてたんだっけ・・


枕から手を抜いて左手をかざしてみる。


昨日の事・・夢じゃないよね?


左手の薬指にはキラキラ輝く・・あれ?


「違う!!コレ昨日あたしが貰ったヤツじゃない!!!」


一気に目覚める体。

何度も瞬きしてしまう。


だって


昨日貰った指輪より・・はるかに高そうじゃない?


「指輪・・こんなんだったっけ?」

だってどっからどう見ても

百万・・くらいはすると思う。

キラキラ輝く高そうな指輪を見て我に返る。


じゃあコレがあたしのでなければじゃああたしが昨日貰った指輪は??


サーっと顔が青くなっていく。


もしかして

あたし貰って早々なくしちゃった?


やだやだ!!

せっかく響汰から貰ったのに!!