・・・桜のさいたら・・・

その言葉に、美優はわくわくした。





さっきの門をあける時のように、今度もあくかもしれない!



期待感が、美優を包む。





そして、信じられないような……。




不思議なことだった。





男の子が、ちょっと鍵をごそごそと
さわっただけで





――がちゃん





鍵がはずれてしまった。





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