「これは、お前さんへの
 クリスマスプレゼントじゃ。」

「ありがとう、
 俺、おじいさんの事、
 一生忘れないよ。」

「わしもおまえさんを忘れんよ。」

そう言うと、
おじいさんは、
また大きな雄叫びをあげました。

「行くぞいっ、
 ホーッホッホーッ。」

そして、おじいさんを乗せた、
彫刻のトナカイは、
再び空を駆け上がり、
あっという間に暗闇の
奥へと消えてしまいました。