「下に降りて、配らないの?」
おじいさんは、
またニヤッとして、
「そんな事してたら
朝になってしまうぞい。」
おじいさんは、
後ろに積んである袋から、
馬の彫刻を一つ
取り出しました。
「ほれ、両手を出してみい。」
雄一は両方の手のひらを
合わせて広げ、
その上に彫刻を置きました。
「そのまま、じっとして、
心の中で唱えるんじゃ、
”さあ、飛んで行けっ、
子供達を喜ばせてやるんだっ”
てな。」
雄一は、何をしようとしているのか
分かりませんでしたが、
一応、おじいさんに言われた
通り、唱えました。
そのまま十秒程すると、
これまた信じられない事が…。
馬の彫刻が、
片足をあげ一歩前に
踏み出したのです。
そして、次の瞬間、
雄一の手のひらを飛び出し、
空を駆け出しました。
「さあ、ゆけっ、
子供達の元へっ。」
馬の彫刻は、
子供達の眠る家を目指し、
空を走リました。
子供の眠る部屋の前に着くと、
一人でに窓の鍵が
上にあがり、
ドアがスーッと少し開きました。
馬の彫刻は
静かに部屋に入ると、
子供の眠る枕元に
静かに横たわり、
元の彫刻に戻ったのか、
眠るように
動かなくなりました。
また、窓が自然にしまり、
鍵が下りました。
「凄いっ、本物のサンタだよ。」
「ホーッホッホ、
本当は煙突が
あればいいんじゃがな。
さあ、何ボケッとしておるっ、
どんどん動物を出してあげないと、
朝になってしまうぞい。」
おじいさんは、
またニヤッとして、
「そんな事してたら
朝になってしまうぞい。」
おじいさんは、
後ろに積んである袋から、
馬の彫刻を一つ
取り出しました。
「ほれ、両手を出してみい。」
雄一は両方の手のひらを
合わせて広げ、
その上に彫刻を置きました。
「そのまま、じっとして、
心の中で唱えるんじゃ、
”さあ、飛んで行けっ、
子供達を喜ばせてやるんだっ”
てな。」
雄一は、何をしようとしているのか
分かりませんでしたが、
一応、おじいさんに言われた
通り、唱えました。
そのまま十秒程すると、
これまた信じられない事が…。
馬の彫刻が、
片足をあげ一歩前に
踏み出したのです。
そして、次の瞬間、
雄一の手のひらを飛び出し、
空を駆け出しました。
「さあ、ゆけっ、
子供達の元へっ。」
馬の彫刻は、
子供達の眠る家を目指し、
空を走リました。
子供の眠る部屋の前に着くと、
一人でに窓の鍵が
上にあがり、
ドアがスーッと少し開きました。
馬の彫刻は
静かに部屋に入ると、
子供の眠る枕元に
静かに横たわり、
元の彫刻に戻ったのか、
眠るように
動かなくなりました。
また、窓が自然にしまり、
鍵が下りました。
「凄いっ、本物のサンタだよ。」
「ホーッホッホ、
本当は煙突が
あればいいんじゃがな。
さあ、何ボケッとしておるっ、
どんどん動物を出してあげないと、
朝になってしまうぞい。」


