陛下がオレを呼んでいる!いや、オレだけじゃない。十二宮も呼ばれてんだ。簡単に言えば緊急召集だ。大方の予想はついてる。そう、昨日の件だ。



「バイラル・ジャルジェ、ここに参上致しました。」
見回してみよう。リーオー・シャルル・シュヴァリエ公爵、サジタリウス・アドルフ・リッター侯爵、エアリーズ・ウィリアム・カウント伯爵、キャンサー・フィリップ・メタル男爵、ヴィルゴ・フェレナンド・ローゼン男爵、ジェミニ兄弟(ロート・ブルーダーにブラウ・ブルーダー)、トーラス・ゲベール・ライデン・香田卿とヴァンパイア貴族陣は来てるが他はまだ来ていたいようだ。



それからしばらくしパイシーズ・ティム・ハーケン、スコーピオ・アデル・クラスター、メタル卿により開発された死徒型十二宮リーブラ・ネロ、アクエリアス・ファントムが入場してきた。

「セラフはよいとしてよく来てくれた。今回呼んだのは件の大運動会についてである。」
あぁ・・・やっぱり。オレ・・・怒られんのかな?失業だけはヤだな・・・。だってオレは未来永劫真祖にお仕えしたいのだから。
「辺境伯ジャルジェ。聞けば貴公が明日の大運動会を案として出したらしいな。」
あぁ~っバレて~ら!カステ~ラ!ヤバい!オレもうダメだ!
「中々面白い案であるな。貴公の案を是とする。」
・・・はぁ。ってことは・・・?
「貴公のその顔、咎めを受けるのを覚悟する顔だな。だが安心せよ。貴公の案は咎めるに値せん。」
はぁ・・・。
「では本題に移ろう。貴公らには大運動会の種目を考えてもらうべく呼んだのだ。」
んなっ、なんですとー!召集は種目のためだったんかい!!
「お堅い彼らが種目を考えてたら明日の大運動会には間に合わないですよ。それに約2名は、AIの都合で案は出せなくて形式で召集に応じたって感じだし。という訳で参上しました~。」
サンドリヨン・ローゼンかっ!
「サンドリヨン卿。貴公は本会には呼ばれなかったのでは。」
「まぁ確かにウィリアム卿の言う通りなんだけど、今回の召集は十二宮及びそれと同格のヴァンパイアを対象にしている。そして十二宮及び辺境伯バイラル以外の参加は任意。だからね。」