快楽の果て


「…あなた誰?」
私は念のため、構えた。

「ははっ、そんな警戒すんなや〜」

その人は親しい親友と喋るように微笑んだ。

「あー、俺な。
 お前と同じクラスの奴」

「同じクラス…なん?」

「おー。『大谷 流』っての」

「りゅう? 変わった名前」

思わず本音がポロリ。

ううん、故意に。

反応が楽しみで。