―日曜日―








竜一は、送られてきたハガキに書かれている街に来ていた。








今回、この誘いに乗ったのは、暇だというだけではなく、指定された街が竜一の地元だったというのが一番の理由だった。








「懐かしいなぁ……」







実家を離れてから十数年、地元に訪れる事はほとんどなかった。








今はもう、随分と変わってしまった街並みをゆっくりと眺めながら、目的地へと歩き出した。







(何か変だな……)







懐かしさを噛み締めながら歩いていた竜一は、街の様子に、ある違和感を感じていた。







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「久しぶりだなぁ」








駅から歩いて約10分、説明会が開かれる学校へと到着した。







生徒数減少により、合併したこの学校は、名前こそ変わっていたものの、当時竜一が通っていた校舎はそのままに残されていた。








「竜一!」








校門の前で、昔の思い出に浸っていると、背後から名前を呼ばれた。……