ツギハギの恋

ひなたを連れてすごすごリビングに戻るとお姉ちゃんがテーブルに肘をついて待っていた。


「ちょっとミリ、誰が年寄りなのよ」

「……ゴメンて」


気まずいながらにもお姉ちゃんに謝った。
お姉ちゃんは席を立つとキッチンに向かい、あたしに声をかけた。


「カレーしたけど、あんたご飯いるの?」

「いる。食べてきてない」

どうやら今日は夜ご飯を作ったらしい。

カレーなら三日は続く……
あたしはひなたが人間の姿のままでいることに尋ねた。


「あんたも食べる?それともドッグフード?」

「俺のぶんもあるなら一緒にテーブルで食べるよ」

「食べて。カレー続くから……減らしてくれた方がいい」

「はーい。んじゃ手伝いするー」


ひなたは自らキッチンに向かうと、お姉ちゃんのよそったカレーをテーブルに運び始めた。


カレーとサラダがテーブルに揃うとあたし達はテーブルを囲み食事をした。

こうして三人で食事するなんて変な感じだ。