好きじゃなかった――

負け惜しみのような言い訳だったのかもしれない。


でも今となってはどうでもいい。
終わった話だ。


教室に戻ると直ぐ朝のホームルームが始まった。
その中、あたしは机の下で早速メアドを変えた。

あっちゃんは一足遅れてホームルームが終わってから教室に戻って来た。

あたしはあっちゃんの視線を感じながらもそれに一切答えなかった。


後は今まで通り、ユリに友達ヅラをするだけ。

なるべく係わりたくないけど……。



あたしは浮気された哀れな女から、男のプライドをへし折る嫌な女に成り代わった。