ひなたの発言がエロなのか天然なのかはわからない。

ただ、裸のひなたと一緒の布団に入ったら……たぶんあたしが我慢出来なくなる。

それだけは避けたい。


犬とやるなんて最低だ……。

バター犬かっつーの。



「何で?ミリちゃんなでなでして癒してあげるのにー」

「逆に何であたしがあんたに撫でられなきゃなんないのよ」

「だってミリちゃんに喜んで欲しいんだもん」


ひなたの無邪気な笑顔で気づいた。



コイツの発言はエロからの発言じゃない。

ひなたはたぶんエロいことなんて微塵も考えてない。

純粋にあたしを喜ばせたいだけなんだろう。


あたしだけ意識してるなんてアホか。


ひなたは飼い犬……


それ以上でも以下でもない


飼い犬……。


正直、可愛いくていつか食っちゃいそうで怖い。




その後、お風呂に入って部屋に戻ると人間の姿のままひなたがベッドで寝ていた。

服は着たようだったがあたしのベッドでのうのうと寝ている。


ベッドで寝てるって……

コイツ誘ってるみてーじゃねーか


て、ありえないけど。



明日は学校だ……

あっちゃん、ユリと顔を合わせる。

あたしあいつらの前でどんな顔してたらいいかな……


何も知らないふり?


顔に出るあたしには無理だ。
てか二人を前にしたら手が出るかもしれない。


気が重い。

学校に行きたくない。


明日は修羅場だ……。