バスがしばらく停車している間、部活帰りの生徒が数人バスに乗って来た。
女子生徒はあたしとひなたをチラ見してからこそこそと席に座る。
あーあ。噂の巻き添え確定だな。
あたしの気持ちとは裏腹にバスは軽快に走り出す。
「ねぇ、中田さん。話の続きなんだけど俺って誰なの?」
「ここでその話すんのかよ」
周りにお構いなしでひなたは話を進めようとする。
会話を聞かれたらあたしら明らかに電波扱いだ。
あたしは周りの様子をうかがいながらひなたに話しかけた。
「あの……夢前先輩。その話待って貰えませんか?」
「何で?」
「先輩、携帯って持ってます?」
「あるよ」
あるのかよ!
しかもスマホかよ!
赤外線ねぇ!
あたしはひなたから携帯を受け取ると番号を確認して自分の携帯に登録した。
「番号教えて下さいね。あたしの番号も先輩のに入れとくんで。話は改めて」
「ふーん……わかった。中田さんって後輩なの?」
お前、今頃か!
夢前ひなたはもしかしたらアホなのかもしれない。
女子生徒はあたしとひなたをチラ見してからこそこそと席に座る。
あーあ。噂の巻き添え確定だな。
あたしの気持ちとは裏腹にバスは軽快に走り出す。
「ねぇ、中田さん。話の続きなんだけど俺って誰なの?」
「ここでその話すんのかよ」
周りにお構いなしでひなたは話を進めようとする。
会話を聞かれたらあたしら明らかに電波扱いだ。
あたしは周りの様子をうかがいながらひなたに話しかけた。
「あの……夢前先輩。その話待って貰えませんか?」
「何で?」
「先輩、携帯って持ってます?」
「あるよ」
あるのかよ!
しかもスマホかよ!
赤外線ねぇ!
あたしはひなたから携帯を受け取ると番号を確認して自分の携帯に登録した。
「番号教えて下さいね。あたしの番号も先輩のに入れとくんで。話は改めて」
「ふーん……わかった。中田さんって後輩なの?」
お前、今頃か!
夢前ひなたはもしかしたらアホなのかもしれない。


