どれくらいフリーズしていたのだろう。
「バス来たよ」
ひなたの声で我に返るとすでにバス停にバスが止まっていた。
ひなたは先にバスに乗り込むとつかつかと一番後ろの席に座った。
あたしも慌ててバスに乗る。
バスの中は空いていて、入り口付近であたしはひなたの隣に座るべきか迷っていた。
「何してんの?おいでよ」
ひなたに言われ後ろの席に移動して隣に座った。
それにしてもコイツ、ニコリともしねーな……。
感情を全く示さないひなたは別人みたいで少し怖い。
ひなたの膝が当たってあたしは気付いた。
やべえ、近くに座りすぎた。
もう少し距離とればよかった……。
何だか恥ずかしくなって俯いてモジモジしていると不意に頬を突かれた。
びっくりして顔を上げ、ひなたを見る。
「何、ぼーっとしてんの?」
ああ……。
やっぱり笑わない。
あたしは現実を目の当たりにした。
あたしの目の前にいるのは『夢前ひなた』
『ひなた』じゃない。
「バス来たよ」
ひなたの声で我に返るとすでにバス停にバスが止まっていた。
ひなたは先にバスに乗り込むとつかつかと一番後ろの席に座った。
あたしも慌ててバスに乗る。
バスの中は空いていて、入り口付近であたしはひなたの隣に座るべきか迷っていた。
「何してんの?おいでよ」
ひなたに言われ後ろの席に移動して隣に座った。
それにしてもコイツ、ニコリともしねーな……。
感情を全く示さないひなたは別人みたいで少し怖い。
ひなたの膝が当たってあたしは気付いた。
やべえ、近くに座りすぎた。
もう少し距離とればよかった……。
何だか恥ずかしくなって俯いてモジモジしていると不意に頬を突かれた。
びっくりして顔を上げ、ひなたを見る。
「何、ぼーっとしてんの?」
ああ……。
やっぱり笑わない。
あたしは現実を目の当たりにした。
あたしの目の前にいるのは『夢前ひなた』
『ひなた』じゃない。


