ツギハギの恋

いつの間に寝たのかわからない。


周りが騒がしく、あたしは意識が朦朧としたまま目を開けた。

そして目の前の光景に目を疑った。

あたしの寝ぼけ眼に写ったもの……



そこには何故かあっちゃんがいて、ユリの胸倉を掴み、人間の姿のひなたが仲裁に入っていた。


はあ!?

つーか何してんだあんたら!



「ふざけんなテメー表出ろよ……」

「なに敦くん痛いんだけど?」

「はいはいはーい。二人とも喧嘩しない。めっ!こら!だめでしょー?」




何だこの状況……

あたしは固まったまま起きるに起きれなかった。