ツギハギの恋

あー

マジ無理!

この女殴りたい!


あれからユリとふたりっきりが嫌で他の友達も泊まりに来ないか誘ったが結局、誰も捕まらなかった。

ひなたがじゃれついてくる度にあたしは冷静を保てていたのかもしれない。

つーかあの笑いは何だ!?
何、テメー笑ってんだよ?


コップを片付けに台所に行くとトタトタひなたもついてきた。

「ミリちゃーん、イライラしないのー」

「……犬。しゃべってんな」

「ねぇ……ミリちゃんあの子嫌い?」

「うるさい……黙って」



沈黙すると犬のひなたが擦り寄ってきた。



あたし何してんだろ。

何も知らないふりをしてユリと一緒にいる自分が惨めな気がしてきた。