ひなたを家に入れる前にユリが泊まることを説明しておくことにした。
念押しに犬の姿で人間の言葉を喋らないように注意する。
「さっきの……ユリって言うんだけどあの子、今日、家に泊まるから。家に入ったら絶対喋ったりしないで」
「犬は犬らしくいろってこと?」
「そう。ユリが帰るまで喋るのなし」
「オッケわかった。ねー……あの子、ミリちゃんのこと好きなのかな?」
「は?何それ」
唐突なひなたの言葉にあたしは拍子抜けした。
意味わからん質問すんなよ。
「だってあの子、さっき俺に敵意向けてたもん。ミリちゃんのこと好きなのかな?」
「……ありえない。敵意じゃなくて好意なんじゃないの?」
「敵意だったよ。ミリちゃんに近寄るなって感じの敵意。コンビニで会った奴と同じだもん」
「は!?ありえないから。つーか変なこと言わないで!」
「変じゃないよ?だから俺、彼氏って言ってマーキングしたんじゃん」
真面目に返されて言葉を失った。
ユリがあたしを好き?
それじゃビアンじゃねーかよ……。
ない。
ありえない。
あたしは若干、動揺しながらも言い聞かせた。
念押しに犬の姿で人間の言葉を喋らないように注意する。
「さっきの……ユリって言うんだけどあの子、今日、家に泊まるから。家に入ったら絶対喋ったりしないで」
「犬は犬らしくいろってこと?」
「そう。ユリが帰るまで喋るのなし」
「オッケわかった。ねー……あの子、ミリちゃんのこと好きなのかな?」
「は?何それ」
唐突なひなたの言葉にあたしは拍子抜けした。
意味わからん質問すんなよ。
「だってあの子、さっき俺に敵意向けてたもん。ミリちゃんのこと好きなのかな?」
「……ありえない。敵意じゃなくて好意なんじゃないの?」
「敵意だったよ。ミリちゃんに近寄るなって感じの敵意。コンビニで会った奴と同じだもん」
「は!?ありえないから。つーか変なこと言わないで!」
「変じゃないよ?だから俺、彼氏って言ってマーキングしたんじゃん」
真面目に返されて言葉を失った。
ユリがあたしを好き?
それじゃビアンじゃねーかよ……。
ない。
ありえない。
あたしは若干、動揺しながらも言い聞かせた。


