「乃絵留ちゃん、彼氏いないの!?

じゃあさ、彼氏できるまで毎年オレとクリスマス過ごそうよ!」


中2の時、乃絵留ちゃんにそう言ってからもう4年が経った。


まさか本当に毎年クリスマスを一緒に過ごせるとは思っていなかったオレは、


毎年毎年心臓がはち切れそうなほどクリスマス前は緊張していたのだ。





今オレの腕の中にいる乃絵留ちゃんを見て思う。


こいつは、オレが8年間も片思いをしていたこと


多分知らないんだろうな……。



クリスマスソングが聞こえる。


大きなクリスマスツリーを見上げながら、


この幸せがずっと続きますようにと


サンタクロースに願ってみた。













end