下心と、青春と



一体今回は何を企んでいるのだろうか。全く。


はぁ、と一つため息をついて、座る。


剣之助くんは、今日は来てないみたい。


宇佐見くんは、寝てる。


ちなみに、宇佐見くんは私の後ろの後ろにいる。


毎日のように宇佐見くんの寝顔を撮りに来る女子がいる。


後から、梨太郎が来た。


既にたくさんの女子に囲まれている。


「ごめんね。オレ、もう彼女いるんだよね」


「えーアタシ二番目でもいいよー」


「二番目とか言ったら、ほら、柚葉が見てるよ」


「やだーこわーい。睨まれちゃった」


何がこわーい睨まれちゃっただ!


てか梨太郎の腕にひっついてるの杏菜じゃん。