というか、今日朝早く来て、私の上履きをボロボロにして、頑張ってゴキブリを見つけて殺して机の中に入れたと思うと、なんだか滑稽だと思った。
可哀相なのは彼女達か。
私は一つため息をついて、カバンから教科書やらノートやらを出した。
剣之助くんは私の方を向いて一言
「アンタ、たくましいな」
と呟いた。
「そうでもないよ」
と私も呟き返した。
この日の昼休み、私は屋上でお昼を食べることになった。
剣之助くんと、梨太郎と。
「はい、お弁当」
「あ、マジで作って来たんだ」
「は?作って来いって言ったのはアンタじゃん」
「あ?そうだったか?」
「そうだった!」
私たちの口喧嘩を普通に聞きながらお弁当を食べてる剣之助くん。

