下心と、青春と



そんなクスクスにも耐え、私は席に座る。


剣之助くんが私の方を向こうとしてくれたけど、すぐに担任が来たのでそれは出来なかった。


朝のSHRが終わり、教室がざわつく。


そうしたら、急に私の隣にいた子が立ち上がった。


どうしたのだろうか。


「貴女、梨太郎くんと付き合ってるって言ってたわよね?」


「……」


「遊馬柚葉!貴女に言ってるのよ!」


「あ、私?」


すっかり無視してしまった。


「そう、貴女よ!梨太郎くんと付き合ってるのよね?」


「ああ、まあ、一応」


「それだけでも腹立たしいのに、昨日は梨太郎くんがいないことをいいことに青野くんとずっと一緒にいたわね!このあばずれ女!」


おおう、すごい言われようだ。