「おい!ちょっと待て。」
「はっ?」
「これで絢氏久那伊男(あやしく ないお)にコーヒーでも買ってやれ。」
「はっ。了解しました。」
そう言って
10円玉を3枚、部下に渡す警部。
「そのおつりで、俺にはコーラを買って来い。」
ほぼジャイアンなお願いをする警部。
「はっ!できるだけやってみます!」
「うむ。急げよ、俺の部下。」
そして
今度は敬礼も何もしないで部屋を出て行く部下。
そんな部下を横目に
被害者にかけられたシートをめるく警部。
「う〜む・・これはヒドイ。まるで迷宮入りだな。」
携帯を取り出しどこかに電話を掛ける警部。
「・・あ、もしもし?俺だ。
あいつの出番だ、至急現場に呼んでくれ。」
電話を切り、
ふぅと深いため息をついて
つぶやく警部。
「今回ばかりは・・・あいつでも無理かもな・・。」



