先生は知らないんだ…。 本当のコイツを。 でもそのおかげで助かった…。 そこだけ感謝、みたいな。 そこだけね? 本ッ当に悪魔…。 「おい。」 やっと解放されたあたしの傍から、やけに低い声が降ってきた。 「へ…?」 不機嫌そうな直。 見るからにオーラが真っ黒だ。 「な、直…?」