会長はゆっくりと立ち上がり、軽く咳払いをした。 あたしの目の前にはその綺麗な顔。 会長の薄い唇が、小さく動いた。 「俺とつきあ…」 「無理です♪」 そう、無理です! …って今のあたしの声じゃないよ?! 会長の言葉を遮ったのは 「桐谷、直…。」 あたしと先輩の間にまるで盾になるみたいに立っている。 顔は笑ってるけど、目が全然笑ってないよ? 火花が見える… 修羅場ってヤツですか?! 何、この展開?! (゚Д゚;≡;゚д゚)