「ここか・・・。」






高くそびえる校舎を見上げ、呟いた。



桜は散り、木々は淋しげだった。

だけど、どこか惹かれるものがあった。




飾らない感じ・・・?




あ、そだ。写メろッ。


空に携帯を高くのばす。






パシャ。







ふと、画面の隅の時刻が目に入った。



「やべー、遅刻っ!!」




さすがに初日からはヤバイ。

急げっっε=ε=(;゚ロ゚)






ドンッ






「「痛っ!!?」」

前を見ずに走ってた俺は誰かと衝突。