すると莉奈は見たこともないような、大人っぽい笑みを浮かべた。 さらにわけ分かんない言葉をそえて。 「奈緒にも、いつかわかるよ。」 「莉奈…?」 「ウフフ♪」 なんか今… ううん!! 気のせい、だよね! 莉奈の言葉の意味が、このときのアタシには分からなかった。 ねぇ、莉奈。 あなたはもう知っていたの? ――この勝負の結末を。