「ありがとう、直。 お姉ちゃんを消してくれて。」 「……っ…」 信じられないくらいに、未優の笑みが恐ろしく感じる。 普通、身内が死んで喜ぶ? ありがとうなんて言えんの? こんな笑顔、できんのかよ…っ 「神様に思えた、直が。」 「……めろ」 「もうね、好きにならない訳ないじゃない!」 「やめろ!!」 唇の先が震える。 絶えられなかった。