目の前にいる先生の白い肌からは怒りマークが見える。

素晴らしい笑顔で怒りを最大限に示していた。







「私の授業で眠るなんていい度胸ね。
一体どんな夢を見ていたのかしら?
さぞかし面白かったことでしょうね?私の話よりも」



「えぇもちろん!…あ、じゃないっ」







つい零れた言葉を急いで否定する。


でも“時すでに遅し”

先生の怒りは最高潮まで達していた。








パッコーン!





「いっ…マヂこれ以上バカなったらどーすんだよ!?」


いい加減キレそうになって、慌てて笑顔を振舞う。

そんな作り笑顔も、暴力教師の一言で凍る。








「心配ないわ、それ以上はありえない」





こんのクソババア…





「もしかしたら一周回って頭良くなるかもしれないし、ね?」


「……ひでぇな…」





心底スッキリしたように教卓に戻る先生。

叩かれたところを苦笑いしながらさすった。