「そんでもう1人。そうゆう奴がおってん。」 「もう…1人?」 人差し指をぴっと立てて言う。 「名前は、坂野…真優。」 「……え?」 一瞬、耳を疑った。 『えっと…坂野未優って言います!』 数日前の記憶が甦る。 “坂野未優” “坂野真優” …嘘でしょう? 妙な胸騒ぎが襲いかかる。 もしかして…