そこの角を曲がれば、未優と別れる。 早く早くと歩き続けた。 でも―… 「…何やってんだよ」 乾いた喉から、やっとかすれた声が出る。 そこには奈緒。…と慧。 信じたくなかった。 これが夢ならいい。 逃げたくなった。 「直…」 …そんな目で見んな。