恋愛勝負 ~Love★Game~



いつのまにか地面に揺れる2つの影が重なっていて。

1つになっていた。



夕日にあてられ、重なる唇は微かに熱を帯びている。




「…っ……」




熱くなって。

わかんなくて。


許してしまう自分が怖くなった。




本当はわかってる。

直じゃなきゃダメだって、わかってるのに。



直を思う度、未優ちゃんの笑顔が焼き付いて…直への気持ちを染めていく。


こわかった。

直が消えてくことが。

あの子に取られちゃうのが。




こわかったの…