恋愛勝負 ~Love★Game~




先輩は少し眉を寄せて見つめた。



「……」



俯いたあたしを見てそうだと確信したらしい。


「…やっぱし。何があった?えらい思い詰めた顔しとるやん…話してみ?」








優しく微笑む先輩は何よりもあったかく思えた。

泣いちゃうくらい…。




「…っ……ぅ」





「あーあ…そない泣いたら、なんか俺が泣かしたみたいやろ?」


「…うぅ…っ…」







「しゃーないなぁ…よしよし」





柔らかく髪を撫でる手。

ダメだなぁ…あたし…


この優しい手にまた甘えてしまってる。




だめだな、あたし…