「なーに話してんの♪」 できるだけ明るく。 できるだけオモテで。 「あ、直!!えっとね、友達になってたの♪ね、奈緒ちゃん?」 「う、うん…」 目をそらす奈緒を見て、だいだい理解できた。 「ふーん…」 こっちに来たものの、策はなかった。 でもこのままにしておくは危ない。 「奈緒、帰ろ。」 全部、話すから。 隠してること、全部。 そう思ったのに。