休み時間になると未優はすぐに飛んできた。 「ねー直ぉー!」 この猫なで声が俺は嫌いだ。 媚びるような態度も。 「あ」 そっけない態度をみせると、未優は急に立ち上がった。 そのまま奈緒の席へと足を進める。 え、まじで? もう気付かれたわけ? なにやら2人は話していた。 奈緒の引きつった顔が見ていて面白かった。 泳ぐ目も、緊張で肩が上がってるとこも、全部可愛いと思った。 って、のんきに笑ってる場合じゃねぇだろ! ガタッ 席を立った。 気付かれたんならもういい。 そんな投げやりな思いで。