「うわー!!」 「けっこー可愛くね?」 男子の騒ぐ声が聞こえる。 女子はあまりイイ顔していなかった。 あたしは言葉を失った。 どこかで分かってはいたはずなのに、信じたくなかったんだ。 “…未優” 直の言葉が甦る。 いやな予感は的中。 「えっと…坂野未優って言います!よろしくお願いします!」 笑顔の似合う、小さくて可愛い女の子。 それが、この子に対しての第一印象だった。