「変なのー」 苦笑いでごまかす。 だって、こうでもしなきゃ泣いてしまいそうで。 あたしってこんなに泣き虫だっけ? もう自分さえも分からない。 でもあの子が来るって決まった訳じゃないし… 「えー今日は転校生がきまーす!」 「あ、やば座んなきゃっ」 先生の声で席につく。 ファイルをトントンと机で揃える音が響いた。 「おーい、入ってきていいぞー」 教室の外で控えているであろう転校生に声をかける。 あの子、なのかな…? ガラ