コワいこと言ってるけど、やっぱり先輩をあーゆー対象には見れないけど、庇ってくれた気がして嬉しかった。
自分を心から想ってくれている、そんな気がした。
自意識過剰かもね。
「ほんなら、そろそろ行くわ」
「変態会長、永遠にさよーなら♪」
そろそろ店じまいに入り、あたしも制服に戻った。
もちろん直も、直チャンから直クンへと姿を戻した。
「あの~…」
「はーい!!」
小柄で可愛い女の子だった。
栗色のふわふわの髪は直とまるで同じ色だった。
「あ、もう店終わっちゃったんですけど…?」
あたしが控えめに言うと、その子はニコッと笑った。
どうやら店に来たわけじゃないらしい。
「ナオ、いる?」
嫌な予感が、した。


