恋愛勝負 ~Love★Game~





コイツ…絶対わかってる。

わかってて、こんな事するんだ。




顔が、近い。




「…何で?」


「い、意地悪…っ」





瞳の奥から涙がこみ上げてくる。

堪えようと唇をかみ締めながら直を睨んだ。




「はぁー…そんな顔されると俺弱いんだけど」





あたしは思わず目を見開いた。

だって…だって…っ




あたしの頬に触れるこの手が、

あたしを見つめるこの瞳が、


…こんなにも、優しい。



甘い声にのせられて、いとも簡単に許してしまった。





「…ってコトで脱いで?」


「うん…って、はぁ?!」