「まぁ…そうなると勝負はじめる時点で俺の勝ちは決まってるんだけど。」
「んなッ…あたしだって直のこと好きだもん!!」
後悔、先に立たず。
今のあたしの為にあるような言葉。
何よりも…
直のこの悪魔笑顔が証拠。
勢いで告白とか…ありえない。
どうしよう。
なんか今になって恥ずかしくなってきた。
「まさか本当に奈緒チャンが…ねぇ?」
「ぅう…っ」
「引き分け?じゃあ…こーゆーのは??」
「え?」
人差し指を真っ直ぐに立てて言う。
キラキラした瞳にあたしは圧されたまま。
「好きになった方が勝ち!!」
「はい?!」


